2009年11月03日

鴨川ホルモーロケ地4*銀月アパートメントの中へ

映画「鴨川ホルモー」で一番驚いたのは、主人公安倍(山田孝之)の下宿先が銀月アパートメントだったことです。(原作だと丸太町界隈。)

さすが!映画人は絵になる場所を心得ています。




「ぎんげつアパートメント」と読みます。

以前記したように「これぞレトロ!!!」な風情溢れるスパニッシュ・コロニアル様式の建物です。戦前からあるそうですが、あんまり詳しいことはわかりません。

住むのが一種のステイタス

こんなステキ物件が物語の舞台として見逃されない訳も無く、ホルモーの他に最近の映画では、「クローズドノート」に使われています。(沢尻エリカが西側の窓を見上げるシーンがある。)

エリカ女様来訪



そんな建物の中。
(ちょびっとだけ。住人さんがいらっしゃいますから。勝手に入って撮影したわけじゃありません。念の為。)

ステンドグラスの赤が可愛い

全体がコの字になった建物で20数室あり、特にレトロ感があるのが1階南の玄関側の方。1階の一室には、京大前の老舗カフェ「進々堂」のお隣の、エスニック雑貨の「シサム工房」の事務所が入っていました。

安倍の部屋はここを上がって右

コの字で挟むように中庭がありますが、現在は管理人がいない為か草ぼうぼうでした。

中庭がある

壁や柱の薄いペパーミントグリーンのペンキの剥げ具合、部屋の案内看板が、昔の学校の下駄箱付近を思い出させます。

昔の学校ぽい

気になる山田孝之の部屋は、その南側の2階の設定。ベランダの手すりがある部屋だから、2階のあそこか・・・。階段からふたつ目の部屋だったから、ちょっと違っているな、なんちて。内部はもちろん撮影所のセットですが、廊下とか良く似た雰囲気にしてありました。

ここだけベランダの柵がある

早良京子からの好意を感じ、窓から「これが青春なのか~!!!」なんて叫んでいますが、入口の枝垂桜が満開の時期だったら、もっと春が来た来た、青春バカ恋愛大爆発!って感じになっただろうな。五月病シーズンの設定だから、桜はとっくに散っていたけど。

円山公園なんかメじゃない美しさ

大島渚が住んでいたとも聞きました。美大生や音楽関係の方等お住まいだそうで、特にクリエイター関連に絶大な人気を誇るらしく、入居希望の待機者が引きもきらず。確かにここに住んでいるってだけで、何かとってもステイタス。

素晴らしすぎる景観

部屋や共有スペースを見せていただきましたが、プライベートな場所ですから詳細や写真はパス。

都築響一の写真集「賃貸宇宙下巻」に載っています。作り付けのベッドにキッチン付きで一室約8畳程。キッチンの無い部屋もある。玄関側の2階には屋根の上にトイレ~実際に見てビックリ!~があったりして趣ありすぎ。

京都の洋館関連の書籍は多い

京都の洋館」という本にも掲載されていますが、ほっこり系生活雑誌風なソフトフォーカスのかかったオシャレ写真になっていて、現実とは大分違う。写真の撮り方で印象が全く変わる良い例かと・・・。この本によると美術家の小山田徹氏がお住まいとあり、寄稿もされています。

リアル銀月を表しているのはもちろん「賃貸宇宙」の方で、(映画版ホルモーで)高村が住むあの凄まじい「百万遍寮」こと京大吉田寮も載っています。

この屋根にトイレが・・・

個人的な感想としては、共有スペース・・・例えば流しや洗濯場なんか、牟礼魔利という作家のおばあさんが、バケツでタオルやシミーズを、電気飴のような泡を立てて洗濯しているのにふさわしい。部屋は「贅沢貧乏」に細叙されたままに、絢爛たる散らかりっぷりにされるにふさわしい・・・そんな古いアパートメント。

どこを撮っても絵になる

外観からの想像の通りで、特にアートや文学関連への造詣が無くても「独自の美学」を築かざるを得なくなるであろう独特な雰囲気があり、作家や芸術家に人気があるのも頷けます。(ここまで古いと現状復帰とかうるさくないらしく、部屋の内装は住人が結構勝手にいじっている。)

スパニッシュ・コロニアル様式、木の上のアンテナが可笑しい



すぐ横の疏水脇には藤棚とベンチがあり、物忌み中の安倍を訪ねた高村と話すシーンや、京子と話すシーンに使われていました。(高村とはその後、茶山駅近くでホモの痴話ゲンカみたいになる。)

疏水散歩の休憩所

アパートの前で、ついつい勢い余って安倍に告白した凡ちゃん(栗山千明)は、「バカヤロー!」と叫んで白川通方面に自転車で去って行きます。

まっすぐ行くと白川通



一般住宅ですから詳しい場所は記しません。「けいおん!」の桜ヶ丘高校のモデルとなった、滋賀県の豊郷小学校旧校舎と同じヴォーリズ建築で有名な洋館邸宅の「駒井邸」のすぐ近くとだけ・・・。

駒井邸についてはまた後日

自分が知る限り、ここと「駒井邸」、「京都大学東アジア人文情報学研究センター(旧・漢字情報研究センター)」が北白川のオススメ洋館スポットです。何故かどれもスパニッシュ・コロニアル様式で、当時流行の洋館様式だったのかしらん?

京都大学東アジア人文情報学研究センター

ぐるっと歩いて廻ったら、これまた森茉莉が通っていそうな昭和レトロな銭湯「白川温泉」で汗を流しましょう。


以前の銀月アパートメントの記事

追記・・・「森茉莉かぶれ」を読んだら、作者の早川茉莉がここに住まわれていました。





Posted by いたのり at 00:15│Comments(5)
この記事へのコメント
文化の日、「鴨川ホルモー」読みましたよん。後半、楠木ふみに心を動かされました!それで、ブログを読み直して「あー、そうか!」と改めていろいろガッテンしたり、配役がわかったりして嬉しかったー。後、芦屋と早良さんは誰がなってるの?
Posted by すー at 2009年11月04日 23:18
原作も映画も、凡ちゃんがいじらしくて可愛いですねえ~。
配役は芦屋=石田卓也、早良=芦名星で、特に芦名の
「鼻」が納得できる形でハマり役でした。
映画の方がストーリーが単純で、親しみやすい感じで、
加えて下宿近くの風景が出てくる出てくるwww
銀閣寺キャンデーが小道具に使われたりして、一家で
大ウケしちゃいました。
Posted by いたのりいたのり at 2009年11月06日 02:04
鴨川ホルモー大好きです!
一度銀月アパートメント行ってみたいです。今すぐ行きたいなあ。
Posted by りんごあめ at 2014年01月19日 12:03
近くの学校に行っていて、銀月アパートは友達が住んでて良く泊まりました。
また、近くにサラリーマン時代の上司の家があって良く行きました。
Posted by おつさん at 2014年01月27日 22:27
りんごあめさんへ

コメントありがとうございました。
住人の方がいらっしゃるので、大っぴらに勧めてはいけないのですが、
疎水の道を散歩しつつ建物を眺めるのなら、玄関先の枝垂れ桜の咲く
春が一番です。


おつさんへ

コメントありがとうございました。
泊まりに行ったとは羨ましい。夜中のトイレがちょっと怖そう
(オカルト的な意味じゃなくて2階の屋根上で危なっかしい)ですが、
どうでしょう?
Posted by いたのりいたのり at 2014年01月31日 21:07
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