2010年02月24日

善行堂のグレちゃん

パンを買いがてら古書店「善行堂」に行きました。

賑わっていました

店頭に、コーラルピンクがかった茶色で、可愛いらしい形の木製均一台が置いてあります。

大抵は普通のワゴン什器なのに珍しい

これは、以前訪ねた時にお聞きしたのですが、店主が御懇意にしていらっしゃる、「しぶちん京都」や「もっさい中学生」の作者として知られるグレゴリ青山さんの旦那様のお手製なんだそうです。(その時はお天気が悪くて、均一台は店内に置かれていた。)

文学系が多い印象

御店主が仰るには、オバサンが来る直前まで御夫婦で様子を見にいらっしゃっていたそうで、ししし、しまった!!!途中のベーカリー白川で、コッペパンとハニーバター買っているんじゃなかった!ああ、でも、あそこ焼き上がり時間に行かないと、すぐ売り切れちゃうし!!!

大きくてふかふかのコッペパン

個性的なファッション(何て言うのかな、京芸デのファッションコース風と言うか、手作り市出店者風)の男女二人連れを、入れ違いにチラッと見ましたが、それがそうだったのか!惜しいことをした!(ほとんど珍獣扱いでスミマセン)


状態の良いサイン本

実は前来た時に、ここ善行堂で「ブンブン堂のグレちゃん」を購入して、コレが何とサイン本。

古本にはハタキ

いらっしゃることを予め知っていたなら、それを持って待ち構えて、「ブンブン堂~」での仏文学者の生田耕作氏とのエピソードよろしく、サイン部分に『○○(オバサンの名前)さんへ』とだけ書き加えてください!と、激しくお願いしたかったです。

おんなじ

店の奥、御店主が指さす先には、ハタキを持ったグレちゃんが隠れていました。

わかりやすい場所


  


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2010年02月12日

節分ツアーに行こう!6*昨日までの鬼とは違うんだぜ!吉田神社

節分ツアー、締めは吉田神社です。

二の鳥居

豚児が下宿するようになってから「京都の節分で特に有名なのは、壬生寺と吉田神社」と知りました。ガイドブックで炮烙と狂言の壬生寺は知っていたものの、吉田神社は単なる「京大の隣の広い神社」という認識で正直スマンかった。

京大でも恵方巻き

壬生寺は京都御所の「裏鬼門」、吉田神社は「表鬼門」に当たるとのことから、その重要性と、節分の追儺(ついな、鬼やらい)の儀式が連綿と伝わる理由がわかります。

吉田神社公式サイト
(節分祭厄除け福豆 福当たり抽選番号発表もこちらから)


吉田神社で追儺式が行われるのは2日の晩で、人出もその日がピーク。実は当日、自転車で百万遍交差点のダイコク薬局に、買い物しがてら見に行ったら大変な人でした。

↓3日でこの混雑、2日は推して知るべし
自転車で突入不可

不景気は初詣客が増えるというクチか、去年より混んでる!カンフォーラの前に自転車を停めようとしても、そこまで進めない!百万遍から京大キャンパスに入り直すのもおっくうで、荷物もあったし小雨もぱらつくから諦めて帰ってしまった根性無しです。

イナズマイレブンだー

結局3日に、節分ツアーと称してあちこち廻った最後に行きましたが、前日より確実に人が少ない。夜の11時に行われるどんど焼きみたいな「火炉祭(古神札焼納神事)」が3日のメイン行事で、綿菓子のテキヤのおっちゃんも「(露店が)出るのは今晩まで」と言っていました。

数多くの屋台については、昨年と変わりがありません。小中学生にとっては屋台天国ですが、「6時なので子供は帰りましょう」と、場内放送で何度も帰宅を促していました。(補導員も巡回している。)


今年はヴィッツとテレビが目を引く

去年より多い気がする

福豆に付いたクジの賞品は、ヴィッツにテレビに今年も豪華です。去年より品数が多い気がする。

地元のもの


福豆と疫神斎(えきじんさい)の御札を購入してから、お菓子の神様を祀る菓祖神社で豆茶のお接待を受け、上の大元宮参道の途中にある料理の神様を祀る山蔭(やまかげ)神社に、料理の腕が上がるよう詣でました。

お菓子の神様

豆茶と豆菓子

大元宮参道も屋台でいっぱい

5月8日の例祭には生間流(いかまりゅう)式包丁が奉納されるとあります。この式包丁と有職料理を伝える萬亀楼は、池波正太郎の食べ物エッセイに登場します。

山蔭神社

日本は多神教""

もちろん献灯

山蔭神社の前には、お蕎麦の河道屋の「年越そば」の出店。「立春は旧暦の元日だから、年越蕎麦は今日食べるのが正しい!」と、お店の人が力説してくれました。

年越そばをどうぞ



全国の神様のお社がある大元宮

全国の神様のお社がある大元宮の前で、鬼発見!!!

鬼デター!

大声で「福来たる~、福来たる~」と言いつつ、手にした扇で道行く人の頭をポン。

赤鬼も

「昨日までの鬼は悪い鬼!今日のはええ鬼やから。」と、怖がる幼児に付き人が説明していました。

え~と、これはつまり、昨晩の追儺式で調伏されて良い鬼になったってことで、その改心の証が、虎のフンドシに鉄棒から打って変わった、礼儀正しく扇を持つ紋付袴姿ってことですかい?なんだか可笑しくもカワイイ。

禰宜さんに女の子が続く

陰陽道の厳格な神事なはずなのに、2日に境内にいるまだ「悪」のはずの赤青黄の各鬼に、頭を撫でてもらう(記念写真や握手も応じてくれたりする)のもメデタイ、3日の「良い」彼らに扇でポンされるのもメデタイという、どこかアバウトなゆるい雰囲気と、万事テキトーな日本人の宗教観(?)がたまりません。

↓2日の鬼達
青鬼もいます

去年見た方相氏(ほうそうし)の行列と同じく、紋付袴鬼の後ろを、可愛いピンクの童水干(わらわすいかん)姿の女の子達が続きます。

↓これは去年の2日の様子
去年の様子

大元宮には、その方相氏の木像もありました。追儺式の主役で、鬼ではなく「四つ目鬼の面を被り盾と矛を持ち鬼を払う役目をする人間(大舎人おおとねり)」です。

お賽銭まみれ

ここに厄を納める

「鬼やらい」じゃなくて「鬼ころし」の四つ目限定バージョンらしい酒樽が、下の本殿近くに奉納されていました。超強力に辛口で効きそう。

鬼ころしの限定バージョン?

「福来たる鬼」以外にも、何やら怪しいカッコの人を良く見かけましたが、これは節分に仮装をして楽しむ「おばけ」という花街の風習にならって、色々な扮装を有志でしているようです。

コスプレ

仮装

要はコスプレやね。精華大学でも「お化け」の復興を試みて、三条商店街を仮装して練り歩いたと、晩のニュースで流れました。それを見つつ、誓願寺で当てた恵方巻きを食す親子であった。

(名古屋は大須で毎年開催する世界コスプレサミットみたいなのを、京都マンガミュージアムで節分に開催すれば、文化の継承と集客になってインジャネ?とオタクは提唱します。)

本日の収穫1

本日の収穫2(一部)

ところで、豆が50袋近くあって(吉田神社のクジ付きのを10袋買った)、一袋約30粒入っているから、年の数を食べて下宿や家で撒いても、まだ10世紀分はある。

後で炒って豆茶にしたら、香ばしく美味しゅうございました。

健康豆茶

節分限定販売の疫神斎の御札ですが、キョンシーの頭に貼るようだの、「東京魔人學園」のアイテムみたいだのと思っていましたが、今年は「銀魂」の陰陽師結野衆の呪符に見えてしょうがない。困るwww


↓昨年の吉田神社節分祭ルポはこちら↓

屋台編「裏・女立喰師列伝*吉田神社節分祭露店」
くじ編「ヴィッツをねらえ!*吉田神社節分祭くじ」
鬼編「四つ目がとおる*吉田神社節分祭神事」

印を結んでどこかに貼りたい
↑宝船の帆に「獏」とあるのに注目!悪夢を食べてもらって良い初夢が見られるおまじないで、諸星大二郎の「六福神」を思い出す。


  


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2010年02月11日

節分ツアーに行こう!5*きらりと光る涼しい目・須賀神社

八つ橋のお店は多々あれど、聖護院大根の畑は全く無いことを確認しつつ、熊野神社から最大の目標の須賀神社に向かいました。

大文字との位置関係はこんな感じ

途中の聖護院門跡でも節分行事(鬼が登場する追儺式と豆まきがあるらしい)をしていましたが、既に終了間際。やることが各々違っていて、しかも今日一日午後からの2~3時間に集中しているから、どこに行こうか迷うのよ。

修験者さんがいっぱい

護摩木を盛大に燃やし中(「採燈大護摩供・さいとうだいごまく」と言うらしい)で煙たいの何の。本堂で音吐朗朗と唱えられているのは、真言経かしらん。

火の粉は飛ぶの煙たいの

地元では節分に近くの御嶽講で「火渡り神事」というのをしていますが、同じ山伏関連でもここは流派が違うらしい。ほら貝の音が盛大にしましたが、特に小判や経験値は稼げません。(@戦国BASARA)

鬼踊り・・・

「鬼踊り」って、諸星大二郎の漫画の稗田礼二郎のアレですかい!?

準提観音像と不動明王像が祀られる

「準提堂、須賀神社へ通り抜けできます」の看板に従い、本堂前から隣の積善院準提堂(せきぜんいんじゅんていどう)に抜ければ、道の向こうが目指す須賀神社。(聖護院のはす向かいになる)


目立たない

思ったより地味で小さな神社でしたが、境内には烏帽子に水干ファッションで覆面をし、梅の枝を担いだ胡乱ないで立ちの男性が二名。これが今回一番見たかった「懸想文(けそうぶみ)売り」です。

正面

側面

岡本綺堂の「半七補物帳」の挿絵や江戸の風俗を、美しく細密な筆致で描く三谷一馬の「江戸物売図聚」で知った大層風雅な商いです。

包みもゆかしい

売り物の「懸想文」・・・昔のラブレターのことですが、ここでは符札をそう称します。付け文の形の御札を、タンスや鏡台の引き出しに人知れず入れておけばアラ不思議!見目麗しくなって、良縁に恵まれ、着物が増えて、更に視力が上がって、成績もアップ、背がグングン伸び、試しに宝くじ売り場でスクラッチくじを買ったら大当たりが!え~っ!うっそ~!(一部ウソ)

効能書き

背面

わりと近年まで、虫除け(のマジナイを)兼ねて、年寄りがタンスに入れていた玉虫と同じ効用だな。「人知れず」って、ここでWWWに発信しちゃったら意味無いか・・・。

ポスターもコレ

「江戸物売図聚」では元旦の朝(旧暦だからつまり立春)から15日まで売り歩いたとあり、武家の奉公人の中間(ちゅうげん)スタイルで顔を出していますが、京風は顔を隠しています。貧しいが書道のたしなみのある公家のアルバイトでもあったとかで、それで顔を隠すようになったのかな?

付け文状の御札もゆかしい

目元だけ出してるってのが、「きっとイケメン!」という想像力をかき立てられてイイっすね。写真を撮られるのも慣れていると見え、きりっとポーズを決めてくださいました。

ステキっす

境内には焚き火。聖護院門跡もですが、今日は京都中の寺社で火がバンバン焚かれているようで、道路には消防署の車がしっかり待機していました。

幸い恵まれた天候でした

待機中

さて、最後は吉田神社にレッツらゴー!

6につづく

  


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2010年02月10日

節分ツアーに行こう!4*八つ橋サティスファクション!熊野神社

丸太町通と東大路の交差点、聖護院山王町にある熊野神社は、自転車でアンティークショップのブルーパロットや美術館方面に来ても、前を素通りするだけでした。

賑わっていた

去年、「この辺で節分に甘酒とか出るのはどこ?」と、タクシーの運転手さんに極めてさもしい質問をしたら、「熊野神社は聖護院八ツ橋が近くだから出してくれまっせ。」とのこと。よし、なら行こう!今年は意気込んで、平安神宮からてくてく歩きました。

烏が御使い

サッカーに御利益

熊野神社ですからカラスが御使いです。三本足の八咫烏(ヤタガラス)というと日本サッカー協会のマークとして一般的には知られるでしょうが(サッカーお守りがあった)、残念なゲームオタク脳は「あ~、デビルサマナー葛葉ライドウで、ビミョウな二つ名(例・褌凛々しい伊達男)をくれるヤタガラスの使者のおネーさんね~。」の一言です。

三社詣をどうぞ

ここと近くの満足稲荷(まんぞくいなり)と御辰稲荷(おたついなり)を廻る「三社詣」というのがあって興味が引かれましたが、他にも行きたい所があるのでパス。

満足稲荷って凄いダイレクトな名ですが、秀吉が天下統一を叶えて大満足というめでたい稲荷社だそうです。東大路の206系統のバスから看板が見えて、気にはなっていたからまた今度行ってみよう。

英語の説明だとやっぱり「サティスファクションイナリ」なのかなあ?先日、劇場版「遊☆戯☆王~超融合 時空を越えた絆~」を見に行ったばかりのオタク親子は、さらにくだらないことを考えちゃうのでした。

チーム サティスファクショ~ン!!!

セットでお得


熊野神社境内には、「八つ橋発祥の地」という石碑と、ステッキに和服といういで立ちの、本家八ツ橋西尾株式会社十二代目西尾為治氏の銅像があります。

和風総本家とかに出そうなネタ

今日の「京都旅行、修学旅行のお土産には八つ橋!」を根付かせた功労者張本人です。かなりのやり手営業マンだったようで、明治から昭和初期にかけ、当時盛んだった世界中の博覧会に出品をしたり、寺社や軍関係者に働きかけた「八つ橋中興の祖」だそうな。

「おせつたい」が良い

銅像の前で茶菓のお接待がされており、紅白の幔幕で一気に春の雰囲気。でも風花が時折舞う京都、足元の地面に所々焚かれた炭火と、その脇に置かれた薬缶から注がれる熱いお茶が、お茶受けの抹茶生八つ橋とともに、とても嬉しかったです。

小さな子にはちょっと危ないが温かい

ウマー

聖護院八ツ橋総本店HP
本家西尾八つ橋HP

お菓子の八つ橋ですが、聖護院八ツ橋総本店のHPだと、江戸時代に近世箏曲の礎を築いた八橋検校の死後、箏の形を模した菓子を作り配られたのが始まりとあります。

が、本家西尾八つ橋のHPだと、聖護院の森で営んでいた「八ッ橋屋梅林茶店」で売られていた白餅(お団子状の生八つ橋)が発祥で、これが進化して橋形のせんべい状になったとかで諸説あるようです。

餅花が新春っぽい

界隈には八つ橋を商う元祖やら本家やら老舗やらが何件もあり、この日はどこも店頭に様々な種類のものを並べて販売していました。

5につづく

銅像にもお供え

  


Posted by いたのり at 02:48Comments(3)

2010年02月09日

節分ツアーに行こう!3*舞妓さん萌え~・平安神宮

最後まで誓願寺の節分行事を堪能していたせいで、平安神宮に着いた頃は、既に方相氏による「大儺之儀(だいなのぎ)」は終了していて、大極殿からの豆撒きが丁度行われるところでした。

平安神宮HP(節分行事)

大極殿

去年は雨でしたが、今年は晴天で凄い人。本物の舞妓さんが、撒き手として参加していました。(但し衣装は簡素な黒繻子掛衿の町娘スタイル) 芸妓さんもいました。アルバイトが大人気の巫女さんも。

結構長い時間撒く

カワイイ

ここでも豚児は、ちゃっかりいくつも豆を拾って大満足。でも、甘酒の接待は終了していてガッカリ。

豆

大儺之儀は要するに吉田神社の「追儺(ついな)」「鬼やらい」と同じもので、昭和49年に綿密な時代考証を経て再現されたとあります。

節分儀式は大抵どこも午後2時頃からで、被っちゃうんだよなあ。来年は見られるかなあと思いつつ、次の熊野神社に向かいました。



神宮左手にあった土産物や食べ物の屋台群が、いつの間にやら撤去されていました。イイ味出してて、昭和な修学旅行気分が盛り上がったんだけど、道頓堀の「大たこ」みたいに土地や道路の不法占拠問題とかあったのかしらん?

4につづく

  


Posted by いたのり at 02:22Comments(0)