2009年11月06日

謎の聖地の店*修学院

夕食時に「空から日本を見てみよう 秋の京都を一周発見」を楽しく拝見しておりました。観光シーズンになるとやたらめったら放映する「(ちょっと下り坂気味の)俳優が御案内する」旅番組や、「それではここでクイズです」タレント雛壇番組(後でやってた「和風ナントカ」はコレ系)と違い、地理、位置関係が良く分かって面白かったです。

アニメ以外でもやるじゃん、テレビ東京。

京大祭(11月祭)は一番最後、百万遍にて

さて、大学祭のシーズンですが、日曜日に京都造形芸術大学の大学祭では、「けいおん!」の山田尚子監督のトークショーが開かれました。去年の京大11月祭には「ストライクウィッチーズ」の監督が来たが、京造なら「けいおん!」しか無いっしょ!

去年は「パンツ」
今年は「けいおん!」

京造学祭ブログによると、山田氏はここを卒業されて、現在は京アニ勤務とありました。映画版「鴨川ホルモー」同様に、出てくる背景が「この辺の土地カンのある者の仕業」状態なのは、その為なんですかねえ、やっぱ。

わくわくさん来たる!

オバサン的には、NHK教育テレビの「つくってあそぼ」のわくわくさんを招いて工作教室をやったのが気になる。親子で良く見ていたなあ~。ゴロリは来なかったみたいです。シラベルとかシゴック先生とかストレッチマンブリブリ博士(おっと、これはNHK教育じゃなくって「ウゴウゴルーガ」だ!)・・・どれも懐かしいわ。

京大でハレハレダンスをやらないか?



久しぶりに修学院の電機店(タニヤマムセンとマツヤデンキ、北山通りを挟んではす向かいなので値段を比較してから買う)に行く用事があったので、せっかくだから一乗寺修学院方面の「けいおん!」OPの聖地の写真を撮ってきました。

修学院駅

普通、修学院と言えば修学院離宮だろうが!?と、京都観光を楽しみにする人(例・自分の両親)は仰るでしょうが、オタクにその言は届かないのだ。それに修学院離宮って、見学完全予約制じゃん。天候や体調におかまいなしで、いついつに行くだの来いだのマンドクセ。

紅葉ならば、詩仙堂近くの金福寺(こんぷくじ)みたいなマイナーな所の方が空いていてきれいです。

修学院駅前踏切

修学院駅、松ヶ崎橋など今更の風景ばかりですが、よろしかったらどうぞ。

松ヶ崎橋のとこの看板は健在
今はもう少し紅葉しています



橋の向こうのマツヤデンキに行く途中に、こんな店があります。

レトロビーバー

下の写真の、一澤&信三郎帆布近くにある鈴木古道具店程ではありませんが、かなり個性的な外観です。こういう所は、空からじゃあわかんないよな。

鈴木古道具店

店名「レトロビーバー」が「リトルビーバー」となって、チラッと「けいおん!」の背景に使われています。

チャージ料か?

入場料が500円!?ぼってね?なんか間が悪くて行くと休みで、まだ入ったことがありません。カラオケもやってるようで、何だろうな?コレクションから察するに、団塊世代のオジサンが開く趣味と実益を兼ねた店?

ラインナップが団塊ぽい

こういうコレクションを持つオタク(だよね?)の店主は、聖地巡礼の若い衆をどういう目で見ているのか、ちょっとお話を伺いたい。巡礼者目当てにちゃっかり商売してるし・・・つか、今年の夏から「ミュージアムカフェ」という業態にしたってことは、完全にオタク客をターゲットにしたってことじゃん。

今夏からこうなったらしい

とりあえず、定休日じゃあしょうがない。滅多に来る用の無い修学院ですが、フレスコにでも買い物に来がてら、開いていたら入ってみます。



以下は白川通の一乗寺方面の聖地、景観条例に配慮した地味なマクドナルドや、白川通曼殊院道交差点です。

界隈では珍しい駐車場のある広い店舗
信者の休憩地
どっちに行っても観光地


白川通曼殊院道の交差点は、東に行けば八大神社詩仙堂、西に行けば恵文社のある一乗寺の町、北は修学院、南は銀閣寺方面と、どっちに行っても観光地。紅葉シーズンの週末は、大層な人出です。バスで来るより叡山電鉄をオススメします。


  


Posted by いたのり at 01:31Comments(0)

2009年11月03日

鴨川ホルモーロケ地4*銀月アパートメントの中へ

映画「鴨川ホルモー」で一番驚いたのは、主人公安倍(山田孝之)の下宿先が銀月アパートメントだったことです。(原作だと丸太町界隈。)

さすが!映画人は絵になる場所を心得ています。




「ぎんげつアパートメント」と読みます。

以前記したように「これぞレトロ!!!」な風情溢れるスパニッシュ・コロニアル様式の建物です。戦前からあるそうですが、あんまり詳しいことはわかりません。

住むのが一種のステイタス

こんなステキ物件が物語の舞台として見逃されない訳も無く、ホルモーの他に最近の映画では、「クローズドノート」に使われています。(沢尻エリカが西側の窓を見上げるシーンがある。)

エリカ女様来訪



そんな建物の中。
(ちょびっとだけ。住人さんがいらっしゃいますから。勝手に入って撮影したわけじゃありません。念の為。)

ステンドグラスの赤が可愛い

全体がコの字になった建物で20数室あり、特にレトロ感があるのが1階南の玄関側の方。1階の一室には、京大前の老舗カフェ「進々堂」のお隣の、エスニック雑貨の「シサム工房」の事務所が入っていました。

安倍の部屋はここを上がって右

コの字で挟むように中庭がありますが、現在は管理人がいない為か草ぼうぼうでした。

中庭がある

壁や柱の薄いペパーミントグリーンのペンキの剥げ具合、部屋の案内看板が、昔の学校の下駄箱付近を思い出させます。

昔の学校ぽい

気になる山田孝之の部屋は、その南側の2階の設定。ベランダの手すりがある部屋だから、2階のあそこか・・・。階段からふたつ目の部屋だったから、ちょっと違っているな、なんちて。内部はもちろん撮影所のセットですが、廊下とか良く似た雰囲気にしてありました。

ここだけベランダの柵がある

早良京子からの好意を感じ、窓から「これが青春なのか~!!!」なんて叫んでいますが、入口の枝垂桜が満開の時期だったら、もっと春が来た来た、青春バカ恋愛大爆発!って感じになっただろうな。五月病シーズンの設定だから、桜はとっくに散っていたけど。

円山公園なんかメじゃない美しさ

大島渚が住んでいたとも聞きました。美大生や音楽関係の方等お住まいだそうで、特にクリエイター関連に絶大な人気を誇るらしく、入居希望の待機者が引きもきらず。確かにここに住んでいるってだけで、何かとってもステイタス。

素晴らしすぎる景観

部屋や共有スペースを見せていただきましたが、プライベートな場所ですから詳細や写真はパス。

都築響一の写真集「賃貸宇宙下巻」に載っています。作り付けのベッドにキッチン付きで一室約8畳程。キッチンの無い部屋もある。玄関側の2階には屋根の上にトイレ~実際に見てビックリ!~があったりして趣ありすぎ。

京都の洋館関連の書籍は多い

京都の洋館」という本にも掲載されていますが、ほっこり系生活雑誌風なソフトフォーカスのかかったオシャレ写真になっていて、現実とは大分違う。写真の撮り方で印象が全く変わる良い例かと・・・。この本によると美術家の小山田徹氏がお住まいとあり、寄稿もされています。

リアル銀月を表しているのはもちろん「賃貸宇宙」の方で、(映画版ホルモーで)高村が住むあの凄まじい「百万遍寮」こと京大吉田寮も載っています。

この屋根にトイレが・・・

個人的な感想としては、共有スペース・・・例えば流しや洗濯場なんか、牟礼魔利という作家のおばあさんが、バケツでタオルやシミーズを、電気飴のような泡を立てて洗濯しているのにふさわしい。部屋は「贅沢貧乏」に細叙されたままに、絢爛たる散らかりっぷりにされるにふさわしい・・・そんな古いアパートメント。

どこを撮っても絵になる

外観からの想像の通りで、特にアートや文学関連への造詣が無くても「独自の美学」を築かざるを得なくなるであろう独特な雰囲気があり、作家や芸術家に人気があるのも頷けます。(ここまで古いと現状復帰とかうるさくないらしく、部屋の内装は住人が結構勝手にいじっている。)

スパニッシュ・コロニアル様式、木の上のアンテナが可笑しい



すぐ横の疏水脇には藤棚とベンチがあり、物忌み中の安倍を訪ねた高村と話すシーンや、京子と話すシーンに使われていました。(高村とはその後、茶山駅近くでホモの痴話ゲンカみたいになる。)

疏水散歩の休憩所

アパートの前で、ついつい勢い余って安倍に告白した凡ちゃん(栗山千明)は、「バカヤロー!」と叫んで白川通方面に自転車で去って行きます。

まっすぐ行くと白川通



一般住宅ですから詳しい場所は記しません。「けいおん!」の桜ヶ丘高校のモデルとなった、滋賀県の豊郷小学校旧校舎と同じヴォーリズ建築で有名な洋館邸宅の「駒井邸」のすぐ近くとだけ・・・。

駒井邸についてはまた後日

自分が知る限り、ここと「駒井邸」、「京都大学東アジア人文情報学研究センター(旧・漢字情報研究センター)」が北白川のオススメ洋館スポットです。何故かどれもスパニッシュ・コロニアル様式で、当時流行の洋館様式だったのかしらん?

京都大学東アジア人文情報学研究センター

ぐるっと歩いて廻ったら、これまた森茉莉が通っていそうな昭和レトロな銭湯「白川温泉」で汗を流しましょう。


以前の銀月アパートメントの記事

追記・・・「森茉莉かぶれ」を読んだら、作者の早川茉莉がここに住まわれていました。

  


Posted by いたのり at 00:15Comments(5)