2009年11月25日

鴨川ホルモーロケ地7*農学部前石仏~百万遍~京大正門~時計台

鴨川ホルモーロケ地探訪(聖地巡礼?)」と称して、京大とその周辺を散策しているオバサンです。

で、安倍(山田孝之)君の通学路ですが、前日、早良さんに好意を持たれていると確信(?)したからか、ウキウキ気分で大学まで相当な大回りをして自転車を走らせています。

安倍君の下宿先

シサム工房の事務所がある外玄関、ステンドグラスが可愛い

最初のカットでは農学部の前の今出川通を、何故か京大の反対方向に走って行きます。下宿の銀月アパートメントから来たとは到底思えないコースで、次のカットの百万遍へはどう行くものやらの舞い上がりっぷりです。

志賀越え街道沿いになる

要は「絵になる」カットを繋いだらアリエナスな通学路になったという、十七条ホルモーバトル時の市内テレポート状態と同じですが、地理がわかると「んなバカな!」と、色々ツッコめて楽しめます。

大日如来

バックに映る大きな2体の石仏は、お地蔵様では無く大日如来像。お堂の脇には、「知恩院、比ゑいさん、北野天満宮、銀閣寺」等と、各方向に寺社名が刻まれた道標があります。江戸末期の嘉永二年(1849)に立てられたものだそうな。

京都は「道しるべ」が多い

一通り有名所の方向が示してある


その後、どこかで正気に戻ったらしい安倍君は、無事に大学に向かいます。軽快に百万遍交差点の石垣前看板群から東大路に左折、同じくホルモー映画では「吉田代替りの儀」ロケ地の節分行事で有名な吉田神社に通じる東一条通を行き、京大正門から高村(濱田岳)の居る時計台前の楠に到着します。

石垣前の看板、11月祭で豊作

「ひぐらし」看板出たよ~!

京大本部正門ですが、元第三高等中学校の正門で明治26年竣工。可愛いクウネル風の北部キャンパス正門や、折田先生出現地点でロケ地のひとつでもある南部キャンパス旧三高正門と違い、特に際立った特徴はありません。

まっすぐ行って今出川通の向こうに石仏がある

南部キャンパス旧三高正門

ここも映画でおなじみ

そんな正門を目立たせているのが、門扉に年がら年中クリスマスよろしく飾られた金銀モールと靴下で、部外者には大いなる謎です。

サンタに合格を願うの?

守衛の方に尋ねても「何やろねえ?」。
どうやら在校生が飾っているのは確からしい。願い事を書いて靴下に入れておくと、何か良いことでもあるのかしらん?受験生にサービスとか?


こんなとこに洗濯物干すなや

時計台前の楠の大木には、11月祭の直前に行ったら、枝先に洗濯物と思しきパンツとシャツがヘンポンと翻っていました。吉田寮から持ってきた高村の私物か?


学祭に紛れてアピればいいのに

楠の下にあった「くびくびカフェ」は、少し東側に移転しています。11月祭では店の前に上のような看板が出ていましたが、学祭とは関係無いなんて言ってないで、どうせなら近くのヤキソバやクレープの模擬店と提携して、店内持ち込み大歓迎にして、外来者に運動の主旨を強力アピールすればいいじゃんね。


  


Posted by いたのり at 23:40Comments(2)

2009年11月21日

鴨川ホルモーロケ地6*京都大学吉田寮

鴨川ホルモー」は万城目学の原作だと、高村(濱田岳)は岩倉具視リスペクトなのか岩倉に下宿していましたが、映画では京大の「百万遍寮」こと吉田寮住まい。この辺、安倍(山田孝之)の住む銀月アパートメントと共に、レトロファンにとって大きな見どころになっています。

東大路沿い、庭球コートの隣

思わず絶句する凄まじい中の様子ですが、映画だからデフォルメしている・・・訳ではなく普段からあんな風らしく、都築響一の写真集「賃貸宇宙(下巻)」には、映画まんまのカオスな生活空間が載っています。

敷地といい、ちらりと覗き見た寮内といい、お母さん的に「すっげえ掃除がしてえ!!!」と、ムズムズ。何故かアネクメネとか限界集落という単語が頭に浮かびます。

汚屋敷
ゴミ箱の意味が無い

年一回ぐらい寮生総出で掃除デーとか無いの?もし真剣にやったら、ワイドショーなんかで取り上げられる「汚屋敷」片付け行政代執行で、市の清掃車十数台ってレベルじゃないな。



建物自体の雰囲気は、オバサンの自宅(愛知県)近くの山あいのガラボーの廃工場や、今は取り壊された日清紡の寮って感じ。レトロって言うよか「アナクロ」。

アナクロ


1913年(大正2年)竣工で、旧三高寄宿舎(湯川秀樹が自著に記してたとこ?)の廃材の再利用で建てられたとか。現存する最古の大学寄宿舎で老朽化が激しく、とうとう建て直しが決定したとの報道がありましたが、実は寮の自治会は大学側の申し入れには承諾はしていないという、70年代安保の頃から良く聞く話のま~んま。

入口
11月祭に出払ったかひと気が無い

門の向こうの看板が可愛い絵柄(しかも啓蒙する内容が単なる「ゴミ捨てるな!」)のくせに、赤ヘルゲバ棒でたまんない。(萌えイラストは、まだこの業界には入ってこないらしい。かきふらい先生に描いてもらったら・・・看板が盗まれるか)

もしかして、敷地の大量のゴミや建築廃材っぽいのは有事の際のバリケード用だったりして。だから片付けないのか?

可愛い顔してゲバ棒・・・

今回のホルモー映画で、初めて内部にカメラが入ったとありましたが、背景に「こんなだから立て替えよう!」という管理側と、「こういう思想の場、生活文化(?)を残すべき!」という自治側の思惑の微妙な綱引きを感じました。



AED搭載自販機がある


ま、そんなこと知ったこっちゃないノーテンキゲームオタクが、薄暗~い吉田食堂で想起するのは、ズバリ「サイレン(SIREN)」!

バイオハザード」や「サイレントヒル」じゃない、ジャパニーズホラーの世界!あの2階の窓辺にいる屍人に視界ジャックするんだ!



建物の脇には、いかにもアイテムが入っていそうなうち捨てられた一輪車があったりして、盛り上がるなあ。地面はイチョウや他の枯葉が堆積して腐葉土になってるっぽくブカブカ。実に落とし穴が作りやすそう。(映画は寮の中庭だったが、ゴミ穴だろうが安倍が落ちた。因みに特典映像で主演の山田孝之は「(吉田寮には)住みたくない!」とキッパリ。)



何とな~く臭い気もして、高校時代に旧制高校や元旧制高校の大学出の教師が、授業の合間に語ってくれた寮生活・・・特に「寮雨」の話をふと思い出す。

って、それは地面に落ちた銀杏の実の臭いだってば!(くせーんだよアレ) 結構落ちていたけど、これを拾って11月祭で売るってことはしないの?(真如堂は境内の銀杏を一包み200円だかで売っていた。)

ステキだけど中はカオス

気になる寮費ですが、以前「月400円」というコメントをいただきましたが、この寄宿料に自治会費、光熱費が加わるようです。入寮希望者は経済状況等の審査が色々あるそうな。

怪しいオブジェも


以上、11月祭の喧騒に紛れて、「おや?何故かこんなとこに出てしまったぞ」とばかり見て歩いた感想でした。
(普段はちょっと近寄り難い雰囲気。皆さん学祭に出払っていたのか、ひと気が無かったです。)

折田先生になれるよ!
  


Posted by いたのり at 02:36Comments(11)

2009年11月18日

鴨川ホルモーロケ地5*紅葉(ムラ有り)の金戒光明寺山門

赤いと3倍の法則が当てはまることを発見した、京都の紅葉シーズンでございます。人出が3倍。永観堂拝観料も約3倍

金戒光明寺山門

話の順序が前後しますが、映画「鴨川ホルモー」では、安倍(山田孝之)とライバル芦屋(石田卓也)とのラストの一騎打ちの場として、「くろ谷」こと金戒光明寺(こんかいこうみょうじ)の山門が使われました。





立派な山門を持つ広大なお寺さんで、真選・・・じゃない新選組発祥の地という幕末レキジョ観光スポットですが、あんまりメジャーではない静かな所です。ロケにぴったり。

さすがに紅葉シーズンになると、お隣の真如堂から歩いて来る人が多いですが、永観堂、真如堂から廻ると「空いてる!」という印象が強い。

山門は只今「秋の特別公開中」です。山門拝観料一般800円なり。

くろ谷金戒光明寺HP

黒谷北門から真如堂はすぐ

因みに黒谷北門から出たすぐ先が真如堂。会津藩士の墓所を見ながら真如堂まで歩くコースは、前回記したように墓地と階段歩きまくりで、お年寄りにはオススメしません。

門の向かいに交番がある

くろ谷表門から山門や本堂へ行っても、階段が多いことは変わりません。吉田山の山すそで高低差が激しく、真如堂の方から見るとその名の通りの「谷」です。

山門近くにいた。誰?

ホルモー競技の正式ユニフォームの足元は下駄で、走って上るのがさぞかし大変だったと思います。山門横(保育園脇)に普通の道路があるけど、それじゃあ絵にならないしね。

階段
また階段

鴨川の荒神橋下の川岸の公園から始まった「十七条ホルモー(映画と原作では違う)」ですが、地理がある程度わかると、二条城近くの三条会商店街、先斗町の通り(歌舞練場の南側、BAR「SENT JAMES CLUB(セントジェームスクラブ)」の看板がバッチリ映った)、祇園巽橋の辰巳大明神、八坂の塔前の八坂通りと、お前らテレポートでもしてるのか!?と、アリエナスな京都市内の縦横無尽な走り回りっぷりが笑えます。

この先を走り回っていた

凡ちゃん(栗山千明)は直前に京大吉田南キャンパスの門(旧三高のレトロな木の門、折田先生像が出現するとこ)で早良京子とやり合っていたから、これまた下駄で吉田山を迂回して走ってきたのかなあ?恋の力は偉大だ。

木製の門
20日から京大11月祭

で、11月18日現在の紅葉ですが、真如堂はまだまだ色付いていない木も多い中、美しく色付く木もある・・・が、「枯れた」ようにも見えるのもあるムラッ気の、「まちまち」「ぼちぼち」な状態でした。

真如堂HP

こっちはまだ早い感じ
こっちは見ごろ

枯れてるし・・・

追記・・・2010年元日放送の「相棒SP 特命係、西へ!」では、金戒光明寺山門の上から杉下が京都市内を見下ろしていました。


  


Posted by いたのり at 23:38Comments(0)

2009年11月13日

永観堂は「赤いと通常の3倍」以上!

少しは紅葉

「紅葉のライトアップが始まりました」

そんなニュースに誘われて ひとり京都を訪れました

静かに微笑む石仏さまに ちょっと会釈でご挨拶

燃えるような紅には まだ程遠い古刹の境内で

遠い日の あのアナウンサーの言葉が ふと頭をよぎります

「見ごろは11月下旬頃からです」

涙目のエトランゼがそぞろ歩く 暮れ行く秋の古都・・・

・・・細川俊之です 


せっかくだから本家本元のワールドオブエレガンスを


っちゅーことにならんように、紅葉観光をお考えの方には金閣寺銀閣寺HPのライブカメラや、永観堂HPの写真のチェックをオススメするオバサンです。

「もみじの永観堂」ですが、この時期になると開催される「寺宝展」とセットになって、普段は500円の拝観料が倍プッシュで1000円になります。

紅葉シーズンの「けいおん!」聖地

更に夜間のライトアップ前に一旦閉門。入場者は総入れ替えとなる為、再度ライトアップ入場料金600円を支払って入らなければなりません。入れ替え制を知らないで来た観光客と寺の人がモメているのを、去年目の当たりにしました。

「あんな寺宝展やゆうていらんもん見せて、よう高い料金取るわあ。お客さんに文句言われるんはボクらなんでっせ~。」
と、タクシーの運転手さんもボヤいていました。

赤は3倍!

赤いのは通常の3倍・・・赤く色づくと通常価格500円が1600円!?「シャアの法則」が、永観堂の紅葉に当てはまるとは、ガンダムファンもビックリっす。


修学院バス亭にて。時間3倍どころか満員で乗車拒否もあり

訪れる観光客の数も、バスの所要時間も、場所によっては3倍どころじゃないので、「赤い時」は色々と注意が必要です。永観堂はバス停「南禅寺永観堂道」から近いですが、観光ゴールデンコースの5系統で満員。帰りも銀閣寺方面から既に満員で「後のバスにしてください」と、乗車拒否されるのも常。

地下鉄の蹴上駅か哲学の道方面から歩く方が、まだ空いていて風情もあって楽しいです。

真如堂は猫が多い

同じく紅葉で有名な(でもって猫が多い)真如堂ですが、永観堂があんまり混むから、「近くで紅葉の綺麗な良いとこありまっせ」と、穴場としてタクシーの運転手さん達が案内していたら、今や堂々たる名所になってしまったそうな。

真如堂裏の階段

最寄のバス停は「南禅寺永観堂道」から二つ目の「真如堂前」ですが、実は「前」どころか「」もいいとこで、しかも坂道と階段を上ることになるので、お年寄りや足に自信の無い方は、神楽岡通から正面に廻った方が良いでしょう。


ラストの芦屋と対決の場

特に紅葉の名所ではありませんが、山門は映画「鴨川ホルモー」のラストの対決シーンのロケで使われた「くろ谷」さんこと金戒光明寺(こんかいこうみょうじ)が、地図上ではお隣なものの高低差が激しく、真如堂から会津小鉄の墓を見がてら歩くと、広い墓地を通り抜けて、更に墓地の中を長い階段を下るハメになる。

見晴らしは良い

逆だと当然上ることになって、これまた大変。お墓方面はスルーして、真如堂正面の道を南に行ってすぐの黒谷北門から入りましょう。

お墓の中をずっと階段

こんな具合に真如堂は高い位置に建っているので、井戸水が枯れやすいのか、ボタンを押すと一回分チョロチョロと水が出る、珍しい節約タイプ手水になっています。

チョロチョロっと水が出る


  


Posted by いたのり at 22:51Comments(4)

2009年11月07日

秋の田の刈穂のノーベル賞とほっこり門*京大北部キャンパス

「今年のそうだ京都行こうのポスターは、どこのお寺?」
と、尋ねられました。

え~と、どこだったっけな。(長岡京市「光明寺」)
テレビCMも綺麗だね。
でもアレ、去年の紅葉だから、今年はどうかなあ。台風もあったし・・・とは言いませんでした。(旅行会社のパンフ写真だって、去年のか下手したらレンタルポジのいつの物やらだ。最近はフリー素材も多いし。)

去年の真如堂

気候が段々とおかしくなり紅葉シーズンもどんどんズレて、11月でもなかなか色づかない、12月でOKみたくなると、この手の広告にも「写真はイメージです」と入るようになるのかなあ。

そんな京都の秋・・・。

いきなりな光景

写真は京大農学部の実習用農場です。百万遍の知恩寺の裏手近くに、こんな田畑やビニールハウスがあるとは知らなんだ。農具を積んだ軽トラが似合いそうな、自分ち周辺とどっこいな、中途半端な田舎の秋の景色。

銀閣寺側から修学院方面に白川通を行くと、北大路を超えると田畑が急に多くなりますが、その手前の上終町(かみはてちょう)は、「お上のおわす都はここまで(つまり、ここから先は田舎)」という意味だと聞いたことがあります。

立ち入り禁止

去年だったか一昨年だったか「新京野菜プロジェクト」と称して、農学部が開発(品種改良?)した京野菜を使ったメニュー(サラダ)を、時計台前のカフェテリア「カンフォーラ」で美味しくいただいた記憶がありますが、ここから生まれたのかなあ。

玄米先生みたいな人が畑を耕していないか期待しましたが、収穫は既に済んで稲束が干され、東南アジア方面からの留学生っぽい兄ちゃんが、自転車で農道を突っ切って行くのみでした。

農場のお隣には、馬術部の馬場があるようです。

馬らしき姿は無かった

奥の理学部には、ノーベル賞の湯川秀樹博士の銅像がありました。この方の随筆「旅人~ある物理学者の回想~」は、昔の京都の姿や生活を良く伝えてくれて愛読しています。

湯川博士の随筆は面白い
記念館ってなんだろう


現在は登録有形文化財となっている大正13年に竣工された、北部キャンパス(農学部と理学部)への表門と門衛所は、ちょっと変わった形です。



レトロな味わい

いかにもな仰々しい大学の正門のイメージからかけ離れた、瓦屋根でシンプルな五角形の出入口が可愛い、クウネルやソトコト辺りの「ほっこり系雑誌」に好まれそうなデザインです。まったりほっこり門。

「森ガール」ファッションの撮影に使えそう

レトロでほっこり


農学部グラウンドの脇から北部キャンパスを抜けるのは、御蔭通から今出川通への近道で、近所の人も良く使っています。

グラウンドから大文字山がバッチリ
広域避難所指定


ほっこり系門の先の今出川通の向こうには、映画「鴨川ホルモー」で、安倍(山田孝之)がウキウキと自転車で行くシーンに映った大きなお地蔵様(本当は地蔵では無く大日如来像)があります。

安倍君の自転車通学コースのロケ地については、また後日。

大日如来

  


Posted by いたのり at 01:19Comments(8)