2009年11月21日

鴨川ホルモーロケ地6*京都大学吉田寮

鴨川ホルモー」は万城目学の原作だと、高村(濱田岳)は岩倉具視リスペクトなのか岩倉に下宿していましたが、映画では京大の「百万遍寮」こと吉田寮住まい。この辺、安倍(山田孝之)の住む銀月アパートメントと共に、レトロファンにとって大きな見どころになっています。

東大路沿い、庭球コートの隣

思わず絶句する凄まじい中の様子ですが、映画だからデフォルメしている・・・訳ではなく普段からあんな風らしく、都築響一の写真集「賃貸宇宙(下巻)」には、映画まんまのカオスな生活空間が載っています。

敷地といい、ちらりと覗き見た寮内といい、お母さん的に「すっげえ掃除がしてえ!!!」と、ムズムズ。何故かアネクメネとか限界集落という単語が頭に浮かびます。

汚屋敷
ゴミ箱の意味が無い

年一回ぐらい寮生総出で掃除デーとか無いの?もし真剣にやったら、ワイドショーなんかで取り上げられる「汚屋敷」片付け行政代執行で、市の清掃車十数台ってレベルじゃないな。



建物自体の雰囲気は、オバサンの自宅(愛知県)近くの山あいのガラボーの廃工場や、今は取り壊された日清紡の寮って感じ。レトロって言うよか「アナクロ」。

アナクロ


1913年(大正2年)竣工で、旧三高寄宿舎(湯川秀樹が自著に記してたとこ?)の廃材の再利用で建てられたとか。現存する最古の大学寄宿舎で老朽化が激しく、とうとう建て直しが決定したとの報道がありましたが、実は寮の自治会は大学側の申し入れには承諾はしていないという、70年代安保の頃から良く聞く話のま~んま。

入口
11月祭に出払ったかひと気が無い

門の向こうの看板が可愛い絵柄(しかも啓蒙する内容が単なる「ゴミ捨てるな!」)のくせに、赤ヘルゲバ棒でたまんない。(萌えイラストは、まだこの業界には入ってこないらしい。かきふらい先生に描いてもらったら・・・看板が盗まれるか)

もしかして、敷地の大量のゴミや建築廃材っぽいのは有事の際のバリケード用だったりして。だから片付けないのか?

可愛い顔してゲバ棒・・・

今回のホルモー映画で、初めて内部にカメラが入ったとありましたが、背景に「こんなだから立て替えよう!」という管理側と、「こういう思想の場、生活文化(?)を残すべき!」という自治側の思惑の微妙な綱引きを感じました。



AED搭載自販機がある


ま、そんなこと知ったこっちゃないノーテンキゲームオタクが、薄暗~い吉田食堂で想起するのは、ズバリ「サイレン(SIREN)」!

バイオハザード」や「サイレントヒル」じゃない、ジャパニーズホラーの世界!あの2階の窓辺にいる屍人に視界ジャックするんだ!



建物の脇には、いかにもアイテムが入っていそうなうち捨てられた一輪車があったりして、盛り上がるなあ。地面はイチョウや他の枯葉が堆積して腐葉土になってるっぽくブカブカ。実に落とし穴が作りやすそう。(映画は寮の中庭だったが、ゴミ穴だろうが安倍が落ちた。因みに特典映像で主演の山田孝之は「(吉田寮には)住みたくない!」とキッパリ。)



何とな~く臭い気もして、高校時代に旧制高校や元旧制高校の大学出の教師が、授業の合間に語ってくれた寮生活・・・特に「寮雨」の話をふと思い出す。

って、それは地面に落ちた銀杏の実の臭いだってば!(くせーんだよアレ) 結構落ちていたけど、これを拾って11月祭で売るってことはしないの?(真如堂は境内の銀杏を一包み200円だかで売っていた。)

ステキだけど中はカオス

気になる寮費ですが、以前「月400円」というコメントをいただきましたが、この寄宿料に自治会費、光熱費が加わるようです。入寮希望者は経済状況等の審査が色々あるそうな。

怪しいオブジェも


以上、11月祭の喧騒に紛れて、「おや?何故かこんなとこに出てしまったぞ」とばかり見て歩いた感想でした。
(普段はちょっと近寄り難い雰囲気。皆さん学祭に出払っていたのか、ひと気が無かったです。)

折田先生になれるよ!
  


Posted by いたのり at 02:36Comments(11)