2009年09月28日

こどものゆかた13*内藤ルネのジョンとエミイ

おどけた表情のパンダの小物や、水兵さんやおまわりさんの陶器製の貯金箱で、ファンシー雑貨の一大ブームを作り上げた内藤ルネだが、80年代に入るとその「ファンシーさ」そのものがアダとなり、急速に売れなくなってしまった。

(当時雑貨を扱う仕事をしていたが、デザイナーにもバイヤーにも「ルネはもう古い」と言われていた。子供っぽくなくシンプルでファッショナブルな、本格的なものへと生活雑貨の方向性が変わって行った頃。)

その頃の彼の活動は、「私の部屋」誌上での人形やコレクションについてのエッセイの方が印象に強い。

Jon&amy」は、そんな80年代の代表作。

「ミドリ」から出ていた

カップやステイショナリーを中心にシリーズ展開をしていたが、浴衣もあったとは。きちんとした版権物で、染めもきれい。

柄が細かいので幼児向け

雑貨店や文具店の店頭から消えたルネグッズに代わり、90年代になると彼の描く「アッー!」な「薔薇族」の表紙が、かつてのファンシー少女達を驚かせ、かつ喜ばせ(?)てくれた。

そして21世紀となり、弥生美術館を皮切りに数多くの展覧会、松坂屋のバレンタインフェア起用と再評価。残されたポップで可愛い膨大な量のデザインが、彼の言う「コレクターズファンシー」(現代物だが将来的に価値を呼ぶコレクター好みの何か)を持っていたことを、広く世に知らしめた。


  


Posted by いたのり at 21:40Comments(0)